| ザザーンシンジ君 |
その1.誕生編
「プロモーションビデオ……ですか」
「そうよ」
今日も今日とてお気楽な戦闘指揮官のミサトは、作戦部の応接セットのソファーに足を広げて自堕落に座っている。おかげで女性幹部用のネルフの制服のスカートから紫のショーツがまる見えだ。シンジも昔は結構どきどきしたが流石に慣れる。
顔は美人だしプロポーションは最高だし、黒髪も肌の美しさもモデル顔負けだ。ただいつもこうなので、実体を知っていても惚れているのは某不精髭と某眼鏡だけである。もっとも人気が無い訳では無い。現場の職員達には圧倒的人気を誇っている。どんなにがさつだろうが、見た目と気っ風がいい女は人気が出る。異様な程の運の良さと現場の人間の信頼。これこそ戦闘指揮官に必要な物だ。
それはともかく、ミサトの反対に座っているチルドレン三人組は、やはりいつも通りといえる。全員第壱中の制服姿だ。番号順にレイ、アスカ、シンジと座っている。レイは几帳面と言うか他に座り方を知らないのか、きちんと足を揃えて座っている。アスカは少しだらしない。完全に上司の影響を受けている。シンジと言えば几帳面にちゃんと座っている。単に足を崩す度胸が無いのかもしれないが。
「最近の世論調査なんだけど、今一歩ネルフって人気無いのよね」
「あたりまえじゃん。勝手にがちゃがちゃやって、そのへん壊してるんだから」
アスカはこの辺もよく判っている。ずっとEVAのパイロットとして生きて来た。他の候補生達との争いはすっきりした物では無い。怪しいネルフに対する一般人の目もよく知っている。
「それで……葛城部長」
レイは何を考えているかは判らない。とにかく命令待ちだ。
「でさ……チルドレンのプロモーションビデオを作ってCMでも流そうって」
「誰が言い出したの」
「司令よ。何考えているんだか」
肩をすくめた。もっともミサトは乗り気だ。この手の話は好きだ。
「で」
ミサトは身を乗り出した。胸が揺れて、だらしなく開いた胸元から溢れそうだが見飽きている。
「ここはまずシンちゃん用のプロモーションビデオを作ろうかと思うのよ」
「なんでシンジなのよ」
「さあ。司令がまずシンちゃん。次にアスカ、最後にレイのを作れって」
「ふぅ〜〜ん」
さっきからシンジは黙り込んでいる。ピンとこないらしい。
「でっEVAパイロットとしてのシンちゃんを一番知っているのは私とリツコとアスカとレイでしょ。プロモートはこの四人でやる事に成ったのよ。お金が無いから外部の本職に頼めなくって。特殊効果とか撮影はMAGIと広報部がやるわ」
「面白そうね……要はシンジを格好よくすればいいんだ」
アスカがネズミをみつけた小猫の様な、嬉しそうな笑いを浮かべた。
「でしょ」
ミサトもだ。
「碇君を格好よくすればいいのね」
レイは無表情ながらも少し興味があるみたいだ。
「あっあの……僕は」
「シンジのセンスなんか聞いてない」
「酷いよアスカぁ」
○
○
○
○
その日葛城家に戻るとアスカは早速部屋に篭った。
「要はこんこん東西のヒーロー物とかの格好とかさせればいいじゃん。着せ替えシンジよね」
微妙に間違えている台詞を吐きつつ端末に向かう。まず有名どころのファッション雑誌の定期購読とバックナンバーの取り寄せをネット通販で申し込む。払いはネルフだ。景気よくやれる。いくつかは自分用の雑誌もまぎれ込ませた。ふっと手が止まる。
「昔ママが日本の着せ替え人形……なに人形だっけ……リカちゃんだったかな、くれたっけ。どこ行ったのかな」
もう随分昔だ。母を思い出した。最期も。少し表情が沈む。
「ええと、仕事仕事」
また端末を叩き出す。今度は出回っているアクション物の文庫などを漁る。
「最近の作家もいいけど、少し前ぐらいがいいかも。菊字秀行、夢枕学、平井風正……凄く古いけど山田空太郎か」
やはりネット通販で代表作を発注する。ダウンロード販売がある物は直に購入する。
「結構楽しめそうね」
アスカはにや付いた。
○
○
○
○
レイはマンションに帰った。以前住んでいたマンションはあまりにも老朽化が進んでしまった。健康を維持出来そうになくなってきたので、ネルフの職員が住んでいるまっとうなマンションに移っている。ネルフの保安部の息が掛かっている家政婦が昼に来て、掃除や食事の用意をしてくれる。また両隣りはやはり保安部の関係者の夫婦が住んでいる為、訪ねれば食事は出来る。もっともレイはあまり食べ物にはこだわらないので、家政婦が用意していってくれる食事を温め直して食べている。
レンジで食事を温め食べた後はテレビに向かう。一般教養と言うか世間の流行に疎いレイに、TVを一日30分程見る様にミサトが命じた為だ。30分なのは、もともとアルビノのレイは色素が少ない弱い目なので疲れない様にだ。最近は端末を操作したり勉強をする時は眼鏡をかけている。もともと視力は弱いので必要なのだが、いままでは勉強や端末を見たりする事も無かった。文庫本を読むぐらいの視力は有った為特に問題にしなかった。
先程からランダムにチャンネルを変えて見ている。内容に統一性が無いがそれなりに真剣に見ている。
その後アスカと同じ様に端末に向かう。
「格好いいって……何」
今一歩実感が湧かない。その内にミサトの言った言葉を思い出した。
「テレビのドラマの主人公やゲームの主人公や小説の主人公……まっそんなもんよ」
レイに聞かれて適当に答えた言葉だが、レイは素直に聞く事にした。逆らう理由も無い。
「ゲームの主人公、小説の主人公」
そう呟くと端末で検索を始めた。
○
○
○
○
「作戦部長P計画について報告します」
四日後の夕方、シンクロテストも終わりチルドレン達が作戦部の部屋でくつろいでいるところだった。ミサトが戻ってくるとレイはいきなり話し始めた。P計画とはプロモーションビデオ製作計画の事だ。
「あら、もうまとめたの、じゃちょっと待って。マコト君マヤちゃん」
「はい」
「はぁい」
オペレーターズも暇な時はそれぞれの所属の部屋にいる。マヤは帰るところで、たまたま寄ったらしい。
「ほら、昨日話したプロモーションビデオの原案を、レイがもうまとめたのよ」
「もうですか」
「あっ楽しみ」
「私も一応まとめたわ」
アスカも言う。自慢げに鼻がピクピク動いている。
「あの後、いきなりファーストから電話があったからアドバイスしたわ。で私は戦略、ファーストは解析を担当する事にしたわ」
レイに頼られてそれなりに嬉しいのかアスカは上機嫌だ。
「まずはファーストから」
「はい」
レイは立ち上がると応接セットの横の壁にIDカードを押し付ける。IDカードは簡単なデーターベース機能と情報処理機能がある。当然IDカードとしても使える。壁に埋め込まれたディスプレイのスイッチが入り端末の操作部が出て来る。畳一枚程度の埋め込み型ディスプレイが輝き出す。
レイは鞄から眼鏡を取り出しかけた。フレームレスの眼鏡はレイによく似合い知的に見える。
「何をしているのだね」
丁度冬月が部屋にやって来た。そしてディスプレイの前で眼鏡をかけて立っているレイをまじまじと見た。
「今P計画の第一時案について発表をするところです」
「そっそうか。少し待ちなさい」
妙に慌てた声で冬月が言うと少し離れた机の電話を取る。声が微かに聞こえて来る。
「……だ……ああ……そうユイ君……卒論の」
すぐに切った。
「少し待ちなさい」
副司令の命令だ。少し待っているとやはり妙に慌てたようにゲンドウが現れた。やはりレイをまじまじと見る。ゲンドウと冬月は少し離れた所でこそこそ何かを話している。戻って来た。顔を引き攣らしたシンジにはおかまいなしに二人でソファに座る。
「レイ、発表しなさい」
「はい」
この二人が突飛なのは皆慣れている。取り敢えず気にせず薦める事にした。
「P計画の一時案の為のデーター収集と解析について発表します」
レイはマコトから受け取った指示棒を使い、ディスプレイのデーターを指し示していく。
「プロモーションビデオについて知識がありませんでしたので、セカンドチルドレンの指導の元、検索及び情報の整理をしてみました」
いろいろな芸能人などのプロモーションビデオなどのパッケージが映し出される。ほかにも文庫本などが映っている。
「プロモーションビデオとはある対象に対して、その広報する対象を魅力的に見せる為作られる映像媒体と定義しました」
発表しながらときどきレイが眼鏡をずり上げる仕草をすると、年寄り二人が妙な溜息を漏らす。はっきり言って気持ち悪い。どうやらその仕草はユイの仕草と同じらしい。
「広報ですから誇張等は許されます。また現実離れしたレベルの表現はまた許されます。セカンドチルドレンの指導の元、どの様な表現が適切か調べてみました」
セカンドチルドレンの指導の元と言う台詞が出る度に、アスカの鼻がぴくぴく動く。この辺りの素直さがアスカの魅力だろう。
「それには広報する対象を設定する必要があります」
レイが端末に触れると世界の人口統計などの資料が出る。
「現在の日本の人口はセカンドインパクトのせいもあり、子供の割合がとても多く、それも俗にセカンドインパクトベイビー、他にやる事がなくセックスばっかりしていた人達の為生まれた12〜〜14歳程度の中学生がとても多い事が特徴です」
そのセックスばっかりやっていた男はじっとレイを見ている。
「その為その年代を対象にするのが効果的と思われます。ここまでで何か質問はありますか」
「ない。続けなさい」
ゲンドウからやたら優しい声が出た。
「はい。ここからはその対象を攻略するに当たっての、基本戦略とその実際の作戦について、わたしとセカンドチルドレンで手分けして考察してみました」
また資料が変わる。
「ここで参考資料として、中学生辺りをターゲットとしている芸能人、小説などを使いました。小説には市販のプロの作品や同人誌、ネット小説などです」
「ちょっと一休みしましょ」
「はい」
ミサトが休みを入れた。
○
○
○
○
「再開します」
お茶で喉を潤した後また発表が始まった。先ほどまで後ろの方に陣取っていた年寄り二人が最前列に移り見ている。聞きつけたのかリツコもやって来た。
「ねえシンジ、司令と副司令……なんか異様よ」
「そっそうだね」
ゲンドウと冬月は食い入るようにレイを見ている。レイは慣れているのか気にしていないのか動じていない。シンジ達の後ろから寂しそうな声がした。
「眼鏡をかけたレイって、大学時代のユイさんそっくりなのよ」
いつの間にかにシンジ達の後ろに立っていたリツコがぽつりと漏らした声だった。
「ご愁傷さま」
アスカが言う。皮肉と言うより本当に可哀想という様な声だ。
溜息が聞こえてきた。
後ろで椅子に座った音がする。
「現在ネット小説を書いている人口は10万人とも20万人とも言われています。その中には私達チルドレンやネルフを題材に取った物が大量にあります。その内作者の年齢が12歳より20歳までと推測される作者の22%がチルドレンもしくはネルフに関した題材で書いています」
レイが操作をすると次々にWEBPAGEが表示される。
「これは現在私達チルドレンの年代の者達は、何らかの形で私達チルドレンに関心があるからだと推測します」
レイは自宅から手に入るデーターで推測される事を整理した物の発表を続けていく。時々ゲンドウ達が変な声を出すのが不気味だ。
「それらの話は以下の通りに分類されます。今では公になった使徒の正体及び今後の使徒襲来についての話。これを1とします」
レイが端末を操作すると、ディスプレイに代表的な話の題名、作者名などが表示される。
「次にチルドレン間及び作戦部長、技術部長、司令などの間のラブストーリーを扱った物。これを2とします」
またディスプレイに情報が表示される。
「次にコメディ……」
レイはいろいろなパターンについて説明を続けた。真面目と言うべきか限度を知らぬと言うべきか、1時間ほどにわたって続けた。それ自体はいいといえばいいのだが、レイが何かを言う度にゲンドウと冬月がうめき声にも似た声を上げる為はなはだ気持ち悪い。またその度にリツコが溜め息をつく為妙に騒がしい。
「以上あげた分類は組合わさっている場合が多いです」
レイは話し疲れたのか、目が疲れたのか、眼鏡を取り鼻のつけ根を揉む。
「お〜〜」
ゲンドウと冬月が無気味な声を上げる。ユイのよくやった動作らしい。レイは眼鏡をかけ直すとまた解説を再開した。
「今上げたジャンルの中で特徴的な物を三つ上げます。LAS、LRS、いたものと言われる物です。先程も説明したように、LASはらぶらぶ・アスカ・シンジの意味で使われる事が多く、これはセカンドチルドレンとサードチルドレンが恋愛関係となり、その恋愛模様、セックスなどを主題にえがかれるものです。このジャンルはコメディーなどの分野とオーバーラップします」
「ばっかじゃないの。なんでこんなへたれと惣流・アスカ・ラングレー様が……月とすいとんよ」
「酷いよアスカぁ」
シンジが情けなさそうな顔をしてアスカの方に振り向く。
「大体月とスッポンだよ」
指摘されてアスカが真っ赤になる。
「シンジのくせに生意気」
「いたぁ」
アスカのデコピンは派手な音がした。思わずシンジが大声を出してうずくまる。
「碇君うるさい」
レイに冷たい声で注意されて、シンジは泣きそうな表情で顔を上げる。
「シンジうるさいぞ」
「そうだな」
もっと冷たい声でゲンドウ達が追い打ちをかける。シンジは頭を抱えてぶつぶつと言い始めた。
「僕はいらない子なんだ。いらない子なんだ」
特に慰めの言葉もかからない。レイは続ける。
「次にLRSです。これはらぶらぶ・レイ・シンジの意味で使われる事が多く、これは私とサードチルドレンが恋愛関係となり、その恋愛模様、セックスなどを主題にえがかれるものです。このジャンルもコメディーなどの分野とオーバーラップします」
そこで言葉を区切ったレイはシンジをじっと見る。視線に気づいたのかシンジが顔を上げる。視線の意味をどう解釈したのか、シンジの泣き顔が収まってくる。
「この二分野の特徴は、理由も無しにサードチルドレンが私もしくはセカンドチルドレンに愛されている事が多いことです。どう読んでもサードチルドレンに魅力があるとは思えない場合もです。現実もそれに近いと思います」
シンジの表情が歪んだ。
「綾波なんて嫌いだぁ」
シンジは部屋を駆け出して行った。
「作戦部長サードチルドレンを拘束。連れてこい、後で独房入りだ。監督不行届だぞ。次逃げたらボーナス無し」
「そうだな碇、レイの発表を見ないとは」
何を言っても無駄だ。
「最後にイタ物とは、基本的に悲劇です。私が主人公に成っている場合が多い様に思えます。これは外見上と実際の体力健康の度合から見てもチルドレンの中で死ぬ確率が高いからだと思われます」
まるで他人事の様に言う。アスカが何か言いたそうだが口を閉じる。
「また、最後に最近の傾向として、サードチルドレンを極度に美化し、また現実離れした能力を持たせる事が多いです。たとえば」
レイは代表的な作品をディスプレイに表示する。
「まず外見では」
シンジらしき物がディスプレイに映る。
「身長は大体180cmから185cm、これは司令の身長が高いので将来的に背が伸びると……」
その時諜報部の黒服に引きずられるようにシンジが戻ってきた。アスカとミサトの中間に座らせられる。
「次逃げたら、シースルーのプラグスーツ着せて学校に登校させるからね」
ミサトが言う。生活がかかっている。口調から本気だと知りシンジは情けなさそうに溜息を付く。物事流される方だ。
「続けます。これは司令の身長が高いので将来的に背が伸びると思われているようです。次に顔立ちです。これはこの様な表現が多いです」
ディスプレイに形容詞が並ぶ。
「女殺しの、天使のような、汚れを知らぬ、神がそれを作るときだけは時を忘れた、神々でさえ声を失う、星々もそれに比べたら輝きを失う、月が恋をする、太陽がひざまずく、芸術家がこの美しさだけは再現できぬと絶望する、…………」
レイはシンジの容貌に使われている形容詞を続けた。10分以上かかる。聞いている内にシンジがどんどん情けない顔付きになっていく。
「この様な形容詞が平均して2.6個つきます」
「凄いわね」
ミサトは横に座るシンジの顔を見た。シンジは困り顔で見上げる。
「僕そんな不気味じゃ無いですよ」
「まっシンちゃんは、特に取り柄もなくって極々普通って言うのが一番近いし」
ミサトはシンジの頭を掴むように撫でる。
「私はそれが嬉しいわ」
ミサトはシンジの頭に頬を擦り付ける。
「偽善者って言われるかもしれないけど、私はシンちゃん、アスカ、レイが好きよ」
「ミサトさんは偽善者じゃ……そんな事を言う人は苦しんだことがない人……の様な気がする」
「ありがとう」
ミサトはきちんと座り直す。
「ちなみに、今のように誇張された碇君を実際の碇君と区別するため、仮にザザーン碇君と呼ぶことにします」
「レイなんでザザーンなの」
ミサトは首を捻る。
「説明します」
予め予期していた質問なのだろう。ディスプレイに世界中の海の光景が映った。
「後ほど説明しますが、この美化されたサードチルドレンは、外見だけではなく、能力的にも人間離れした物が与えられていることが多いです。この際そのままでサードチルドレンにその様な能力を添付するのは不自然と考えるらしく、それらしき状況が設定されます」
レイが操作をするとディスプレイに条件表が映し出される。
「神々もしくは悪魔、もしくは精霊類似の物によって力を与えられる。EVAに乗っている内に使徒の力を使えるようになってしまった。サードインパクトが起きその時EVAに乗っていたサードチルドレンが不思議な力を得てしまった……などです」
レイはゲンドウをじっと見る。特に何も言わないので続けた。
「その際、力を得る、もしくは与えられる場所は、通常の空間、第三新東京市の場合は少ないです。これは演出の為だと思われます。上記した存在にふさわしい場所として、時を遡った原始の地球、人類が死滅した地球などが使われます。その際何故か海辺と設定される事が多いです。地球生命が海から生まれたのと関係があるかも知れません」
レイが端末をいじると海のいろいろな音が辺りに響く。
「その海辺を表現する為に(ざざ〜〜ん)と言う擬音が使われる事が多いです。理由は判りません。誰かが初めにそう書いたものが広まったと考えるのが妥当と考えます。そこでこの種のサードチルドレンを(ザサーン碇君)と呼ぶ事にしました」
「なるほど」
冬月は満足そうだ。発表の仕方から教え子を思い出しているのだろう。
「レイ」
「はい司令」
「ザザーン碇君はやめろ。私はザザーンではない」
ゲンドウにも美意識はあるらしい。女性の趣味はいい。少なくとも外見は上等な者を選んでいる。
「わかりました。これからはザザーンシンジ君と呼びます」