総合
(ろぐ120)


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ここはわたくしフランソワが逃げた兄に代わり仕切っていた(過去形)掲示板ですわ。
大体何でも好きに書き込んで下さって構いませんわ。わたくしが気に入らない書き込みはプチ消しますけれどもね。ぷん。


【名  前】T.OKA
【タイトル】不立文字
  11/22 09:07
Mail: t-okazak@tkb.att.ne.jp
URL: http://member.nifty.ne.jp/t-okazak/evarvwtp.htm
【メッセージ】
「言葉にする度に、真実は逃げていく。」

 ・・・から、

「最も大切な個人的体験と言うのは、本当に大事な人以外とは無闇に分かち合うものではない。」

 という話を前に人から聞いたことがある。
 だから、劇的回心とか、今の自分を形作っている止めの一瞬みたいなものは、
なるべく他人には詳細を語らない方が良いらしい。

>> ある人が俺にこういった「人生ってのは楽しむ為にある」と。
>>(中略失礼)
>> その人はこうも言った「楽しみの為なら、究極…人殺しも俺は肯定するよ」
>> 全く異質だった。

> 私も同じ事を人に言われて目が醒めた(笑)

>「僕はここに居ても良いんだ」(爆)

 例えば、けんけんZさんもBleadさんの「劇的回心」の一瞬も、言葉にすれば、
たったこれだけの事になってしまう。

 否。

 二人は、言葉にすればするほど逃げていくことを知っているから、多くは語らないのか?
 これからも、あの一瞬を大切に思うなら、自分にとって良い意味で大事だったことは、
多く語ってはいけない。・・・気がする。
 

 逆に、トラウマ。

 「語れば語るほど真実から遠ざかる」とは、「事件」が客観化されることでもある。

 自分にとって主観的に大きな衝撃だったものが、話すことによって客観化されて、
よくあるお涙頂戴の話の類型に思えたり、そのアイロニーに妙に笑ってしまったり・・・
 それは、「物語」による癒しの効果だ。

 「愚痴」もその一種。トラウマと言うほど大きくはない日常の些細な嫌な事を口に出して
客観化するチャンス。そうして、一見無駄な「愚痴」という行為で人は精神のバランスを保つ。
 そういう訳で、愚痴れる相手がいる人は幸せな人である。

 鯖さん。「総合」での愚痴は、いろいろ意味で鯖さんを癒しているようですね。

 私。「会社」での役割、そして「家庭」。
 「エヴァ」或いは「SF的なもの」への愛を語ることが禁じられた現実世界との対比で、
それを自由に語れるウェブ、特に、小猫と総合はいろいろな意味で私を癒しています(笑)。
 

★けんけんZさんへ
> T.OKAさんがまともに見えると言うのはこの掲示板の問題点では?(笑)

 そんな事無いです。小猫でも、じいこんでも私はかなりまともに見える方(のはず)です。
・・・って、比較の対象が悪いって・・・(笑)

> 奥さんの言葉を借りるまでも無くT.OKAさんも世間一般からは特殊な方面にずれてい
>る気がする(爆)

 ずれてる。ずれてる。(・・・いや、寒い方面に滑っているのか?(笑))

> ま、おいらと砂漠谷さんとの三人で比べたら一番まとだと言う事に異論は無いけど(^^;

 私も異議無し(笑)。

★Bleadさんへ
「T.OKAさんが一番前向きに生きている感じがする」

 ではなくて、いろいろ自分の中にあるものを無理に諦めて、見ない振りをして、
自分を騙しながら生きていく・・・ことに慣れてしまっただけかも・・・。
 鯖さんは、それに慣れない様にここで愚痴を吐いているのかも?
(#抽象化して言葉にすると、気障で陳腐でやっぱり駄目駄目だな・・・)
 

ところで・・・

「金曜日のワイン」
 何時もチーズの方ばかりなので、偶にはワインの方をということで、
 Premier Cru, Gevrey-Chambertin, Les Cazetiers 89, Remoissenet Pere & Fils
要は、89年のシャンベルタンなのであるが、かなり美味しかった。
 確かに、ボルドーとは違う味。より、フルーティーで少し甘めに感じた。
 そう言えば、以前、MEGURU氏が何やら解説をしていたような・・・

「土曜日のワイン」
 クローン令嬢の家で、サンクス・ギビング・パーティー。
 ブルーチーズ・サラダ、かぼちゃスープ、詰め物入り七面鳥丸焼き、かぼちゃパイと
典型的米国風サンクス・ギビング料理を食べた。ちなにみターキーは、妻の作。

 で、ワインもそれに合わせて、カリフォルニア。それも、若いモンダヴィばかり4本。
Opus One 95
Mondavi Cabernet Sauvignon Reserve 94
Mondavi Cabernet Sauvignon Reserve 93
Mondavi Cabernet Sauvignon 94

 ブレンド、年、葡萄の品質が微妙に違うだけのこれらのワインの日本での価格差は、
しかし、かなり大きい。(1本5千円から、約2万円まで)
 そんなわけで、味の違いが分かるか、ブラインド・テイスティング。
 皆、オーパスだけは、違うことが分かる。(葡萄のブレンドが違うからな〜。)
 しかし、他の3本となると・・・。
 そして、何を美味しく感じたかということになると・・・(ため息)。
 ま、若すぎるし・・・(負け惜しみ)

 それにしても、ワインを飲むってのは、ある意味、冒険であり、ギャンブルやね。
 ちなみに、クローン令嬢は、Opus Oneをダース買いしたことを後悔していた。

 それでは。


【名  前】BLEAD
【タイトル】トラウマ暴露合戦
  11/22 01:04
Mail: blead@fat.coara.or.jp
URL: http://www.coara.or.jp/~blead/
【メッセージ】
 ちょっと誤解があったのかもしれない。
 言い直してみよう。
「T.OKAさんが一番前向きに生きている感じがする」
 …うむ、この方が自然な感じだ。
 過去は有限、現在は刹那、未来は…無限で夢幻で無間。
 MEGURUさんは薦めている本人がSMに走るのもそう遠い未来ではないだろう。

 結婚云々の話を鯖さんがしている。
 40代後半で死ぬだろう俺にはあまりピンとこない話だ。
 いや、結婚というものが、だ。
 なんだかエヴァ小説に於いては結婚というテーマは事適格者達に於いて「早婚」で有る事が
さも当然であるかのように語られる、加持達が30超えても結婚していないにも関わらず、だ。
 書く人間の願望だろうか?
 それとも単なる幻想だろうか?
 この辺は既婚者が三名も居るのでそちらに聞くのが良いだろう。
 しかしまぁ…中学からずっと縛られて自由もなく大体が大学卒業くらいで結婚させられるシ
ンジや時にはトウジを見ているとなんだか…可哀相な気もする。
 女っ気の無い男の言う事ではないが。
 ちなみにシンジの結婚で一番早いのはやはり14歳……何考えてるんだろ?

 鯖さんの書き込み見ていると、シンジもアスカもぜってぃ結婚なんてしたがらないような気
がして仕方がない。
 それとも、彼らは家族と言う物に多大な幻想を抱いているのだろうか?
 自分達が得られなかったそれを求めるために結婚するのだろうか?
 どうにも…

けんけんZさん
 …という事は俺は年中鬱?
(心理描写が一番得意なつもりでいる男の戯れ言)

>そして、退屈が苦痛になるのに時間はかからなかった(笑)

 退屈だったら寝てしまうような奴でしたんで(笑)
 ラジオやTVを眺めて居ると気が紛れたっていうのも多分あるんでしょう。
 そうやって苛立ちを忘れようとしていたんです。
 代わりに問答無用に自閉していってますが…

 何故か友人は少なくはなかった。
 だが、付き合い方が言ってみれば「ミサト型」…軽くしか付き合わなかった。
 どこかで表面上を滑っていた。
 でも、気は許していたんだと思う、相談事なんかも気楽に話していたし。
 何処かで一歩引いていた俺の態度に安堵したのか、時折打ち明け事もされた。
 でも…その一歩引いた感覚というのが、俺に疎外感を与えることもあった。
 これは実は小学生以前から感じていた事でもある。
 なんとなく、だけどずれていた、どこかで離れているような感覚。
 ずっと、これは拭い去れない。
 ただ、理由は判っている。
 それが一生消えないっていう事もまた。

>私も同じ事を人に言われて目が醒めた(笑)

 俺は目が醒める程ではなかったですが…
 今までの自分に懐疑的になれたです(苦笑)

>「僕はここに居ても良いんだ」(爆)

「君は僕と同じだね」(オイ)

>究極人殺しを肯定するかどうかは私にとっては微妙な問題。
>やはり、他者の人生を左右する権利があるかどうかという部分が引っかかる。

 これを肯定出来てしまうようになってしまったのが…なんとも。
 他人を何処かで割り切ってしまっているんですよ、物として(怖すぎ)
 桜塚シンドローム(笑…い事ではない)
 権利、ではなく望み……身勝手な、ですけど。

>だが楽しむための自殺だったら間違いなく肯定する。

 これは俺には無いです。
 死ぬという行為自体は問題ないのですが、結果が怖いんです。

> 単純に(頭が悪いと言う意味では無く)前向きな人間が身近に居ると言うのは力強い。
> なんと言うか、生命力(体力ではなく、精神力)は伝播するらしく、細かい事についつい
>後ろ向きに落ち込んでいく自分にもパワーが伝わってくる。

 それはなんとなく判ります。
 同じ様な後ろ向きの人間と一緒に居ると際限ないですが、パワーのある人と話をしていると
何時の間にか感化されている部分を時折気付く。
 大学の先輩達はパワフリャだった…

> 余計なお世話かとは思うがBLEADさんが今後そう言った前向きの影響をふんだんに与えてく
>れる人物と幸せな出会いをしてくれる事を願う。
> 恋愛は人生におけるエポック。

 余計なお世話…ではないですよ。
 頑張れ>俺 ってな気分。

>「自分が何をやっても世界は変わらない」
>
> これは一面真実のようだが実は違うのでは?
> 世界の姿を変える事は出来なくとも、世界を認識する自分の魂は変革が可能。
> そして、あなたにとっての「世界」はあなたの「認識」が形作っている。
> 自分が変われば世界もまた変わるのだ。

 新世紀エヴァンゲリオン 最終話「世界の中心でアイを叫んだ獣」より…
 実際、少しだけこれでその事に気づけました。

>P・S 余計なお世話第2弾(^^;
>    HBの学級文庫で連載中の「すぎゆく夏」

 読んで参りました。
 ちなみに、一番シンクロした相手は……カヲル。
 スコン! と壺に来ました、本当に。
 最新話のラストのアレをみて…「りびんぐげーむ」という漫画を思い出す…
 足りない刹那の時間を求め会う二人って良いよなぁ…(遠い目)
 設定も良いし。
 何よりレイの回想シーンの雰囲気は一番良いです。
 あ〜う〜新たな目標がぁ〜

あむ。


【名  前】MEGURU
【タイトル】まゆまゆキック改
  11/22 00:35
Mail:
URL:
【メッセージ】
農場巡りをしてしばらく空けていたらディープな話題になっている。「総合」の話題がディープでない時があるか、と返されると元も子もないが。

ぶっちゃけて言ったつもりらしいが、鯖氏の独白は真実から目を背けている。
鯖氏が見合い結婚をしないのは、相手がブス&バカ&デブばかりだからだと推測される。
彼女がいないのは、SMという共通の性癖を持つ相手が見つからないからであろう。
結婚を避けているのは、埼玉医大へ駆け込むことを真剣に考えている証拠に違いない。

けんけんZ氏の告白は深刻そうで深刻ではない。本当に深刻なら、言葉という形で外部化することすらままならない。
ただし、深刻でないことでも、特定の環境因子が作用すれば、人は殺人・自殺・失踪などの行動に走る。
鬱から脱出する方法はいくつかあるが、ここはやはりSMであろう。
よりディープ&ダークなSMを求めるのなら、JASMA(日本暗器SM協会)幹部の鯖氏に尋ねればよいだろう。

メンタルな落ち込みはフィジカルに起因することが多い。何もスポーツをやれと言っているのではないし、スポーツは健全だと主張したいわけでもない。
そういうわけで、と言うわけでもないが、7歳児が新しい技を開発した。
夕食を取りに7歳児宅に行った所、居間で7歳児が暴走中。冬服を着せて貰ったハムハムに対して踵落としを敢行していた。
足腰にバネがあり、体が柔軟な7歳児は、自分の身長より高いハムハムの脳天を見事に直撃させていた。
この前K−1のビデオを一緒にみていたせいであろうか?
ちなみに、7歳児のお気に入りはアーネスト・ホーストで、からみつくようなローキックとコンビネーションが好きなようだ。


【名  前】鯖@徒然
【タイトル】我がジェネラティビティ・クライシス
  11/21 20:29
Mail: hemmi6@land.hokuriku.or.jp
URL:
【メッセージ】
ぶっちゃけて言おう。

「何で見合いや結婚を怖がるかって?・・・父親になる決心がどうしても
付かないからさ。」

「世界なんて自分には無意味だ。人間なんて種には存続する価値なんてない」
・・・これは結局「自分に親になる資格など在るのか?」と言う恐れの裏返しに
過ぎない。

「一代で燃え尽きる。だからその為の死に場所を探すのが人生」などと粋がった
セリフを良く仲間内で吐いた・・・言い訳だ。どうしようもない小心者だ・・・

これから生まれてくる存在の為に、少しでも娑婆を良くしておく・・・それが「大人」
の義務だろうが!そう怒られるかもしれないのは解っている。が・・・

それでも「こんな世界に生まれて、幸せな事などある筈が無い」と言う意識が
「だったらそれを変えてやる」と言う意志よりもどうしても強い・・・

自分一人の事なら結構過剰な自信はもっている。並みの付き合いならば泥も被れる。
しかし・・・いまだ「家族を持つ」度胸はない・・・半人前だ(苦笑)

考えるに・・・根底に「父権」だの「家系」だの言うものに対する拭い難い憎悪が
あって・・・餓鬼の頃から「結婚だけはするまい」「所帯をもつなどまっぴらだ」
と思っていた節がある。世襲企業の跡取りと言う状況に生まれて、いつも
「其処から逃げてやる」事を考えていた。

マッチョイズムや父権・世襲制への憎悪から、いろいろ左翼思想だのフェミニズム
だのに傾倒した時期もあった・・・憎かったのだろう。制度と名の付く全てのものが。
「俺を束縛するな!自由を手に入れてやる!」・・・

ひ弱なぼんぼん、に見られる事が何より嫌だった。が・・・それと同じくらい「父権的・
封建的」なマッチョイズムが嫌いだったのだからややこしい(苦笑)まさに不満分子だ。

両親が離婚騒ぎを起こして大泣きしたのは幾つ位だったか?母親が、
「あたらしいお母さんに可愛がってもらいなさい」と言い出したのは矢張り
トラウマになっているのかもしれない。結局うやむやの侭に収束はしたが。

それもこれもあの糞親父が悪い・・・と当時は本気で憎悪した。
結婚など絶対にするまい。あんなにお袋は苦しんだではないか。
子供だって絶対悲しい想いしかしない・・・固定観念である(苦笑)

何故か根っこの所で、自分がどうしようもなくファリック(男根主義的)
で「父権的な部分を持っている」事を否定したかったのも事実だろう。

舐められるのは嫌いだが「男らしい」のもやっぱり嫌いだ・・・自己矛盾だ(笑)
(この辺をして埼玉医大とMEGURU氏におちょくられるのであらう 笑)

どうも「自分に何かを禁止する」事で自己形成をしている節があるな(笑)
自由を欲していた割には。まぁ「逃げ道を自分でふさぐ事で何かを達成する」
後に「瀬戸際の魔術師(爆)」と言われる自己追いつめ型の性格はこの辺に
由来するのかもしれん・・・

「嫌な事は先にやっておけ」「きつい道は先に通っておけば後が有利」・・・と
言うのもその辺と表裏一体。結果的に「強迫観念が無ければ三日坊主・
飽きっぽい」と言うのもあるが(苦笑)

少々脱線。

まぁ、餓鬼の頃の人格形成など「何か無ければ思い出さない」ものではある。

で、一気に飛んで最近。一頃やっきになってラディカル・フェミニズム批判を
やってのけたのも考えてみればその辺の原因かもしれない。謎本辺りから出た
一連の綾波批判ね・・・別に日アスだの某所の評論だの「男がどんな戯言を書こうが
知った事ではない」。しかし・・・「男性誌上主義的・父権的だ」、と言われるのは
実は一番こたえた訳だ(苦笑)自分が一番憎悪していたものが自分自身だ、と言わ
れたら。しかも「女の立場からそれを言われる」と「やっぱりそうなのか?」と
非常に不安定且つ自己嫌悪に陥る訳で。

で、それをはっきりと自覚しないまま「防衛反応」が出る訳ね。

別に俺は父権的じゃない、言いがかりだ、ってね・・・

しかし、一寸待った。もしもEVAに関する自分のこだわりが、ジェネラティビティ
クライシスに関するものだったとすれば、その批判はある意味当たっているのでは
無いか?何故なら綾波レイは「男が父親になる」事を肯定するキャラクターだから・・・

とすれば・・・

続く?


【名  前】鯖@徒然
【タイトル】或いは、自分の結論に近いもの。
  11/21 18:36
Mail: hemmi6@land.hokuriku.or.jp
URL:
【メッセージ】
過去と現在の自分、女性関係?・・・それを言っちゃ御終い(汗)

まぁ、そうなんだろうな・・・

結局突き詰めて「なんでこだわるのか」と自分に問えば。
それが自分にとってどういう意味が在るのか。

自分にとってあまり触れたくない現実・自己の中で誤魔化して来たもの
なんかも其処に在る。

これを言ってしまえば御終い、ではあるが・・・本編における「綾波レイ」は
未完成なキャラクター、失敗作であると言う事は事実ではあろう。一つの
一貫した像を、本編からだけでは結ぶ事が出来ない。その反応や感情は
しばしば「本筋としての流れ」から著しく逸脱し、矛盾する。

その過去や境遇に対する考察から、物語の中に現れたその姿、人格を導き出す
事は極めて困難だし、(目に見えるその言動と、それに纏わる断片的設定のどちらに
こだわるかで結論は異なってしまう)そもそもそれはストーリーの進行と同時に「ライブ
感覚」で後付け的に作られていったのだから仕方の無い事かもしれない。

(「謎」を納得させる為には本編中の彼女の様々なリアクションは「気のせい」「無かった」
事にしなければならなくなり、その姿こそを愛するものは「その様な辻褄合わせの為だけの
なぞ解きになどは何の意味も興味も無い」と言う。そもそも「伏線」が無計画に張られた
上に、それの存在を忘れて突っ走り、「オチを付けるのに必死」だったのだから無理も無いが)

「結局、自分の中に碇ゲンドウは居なかった」・・・庵野秀明は後にこう語っている。

小耳に挟んだ話では、彼は制作当初は「父権だ!」などと唐突に言い出したと言う話だが・・・
結局富野氏が描いたアムロ・レイやウッソ・エビンの父親の実像が只の「惨めで愚かな中年男」
だった様に、(それでも富野氏の中に「理想としてのそれ」があるから話は成立する。現実の
それが失われていたとしても、ならばその理想を目指すと言う可能性は残される)庵野自身の
なかにも「父親の姿」なんてものは浮かばなかった。

ジェネラティビティ・クライシス・・・次世代に種を繋ぐ欲求、意志、と言うものの喪失何てこと
が最近しばしば聞かれるが、まぁ、これは「親になる意志」の喪失と言い換えても良いだろうと思う。
自分が親になる事など想像も付かない・・・それかイメージできない。
そんな自信など何処にも無い・・・

本編中に碇シンジは結局「父親の正体」を見つける事は無かった。全ては彼と関わる事無く
物語は進行した訳だ。

断言するが、あれの主人公はシンジなどではない。碇ゲンドウそのものである。
それを見詰める事で始めてあの話は成立し、完結するように出来ていた。
主人公が「求めるべき自己」を探す話・・・勿論、それは反面教師と言う意味だったの
だろうが。シンジがゲンドウと言う男を理解する、結局は疎の為の話だった筈ではないか?

「補完計画」は言わば「ゲンドウと言う男の意志・思想・内面そのもの」を提示する筈の
ものだったのではなかろうか。しかし、「それは結局庵野秀明自信の中には見つからなかった」。

避けて通れない筈の「対決」は、その対象を初めから欠いていたのだ。

否定する・肯定する・あるいは全く別の道を行く・・・いずれにせよ、必要だった「通過点」。
結局のところ、あの話にその「通過儀礼」は存在しない。

少なくとも個人的には「碇ゲンドウ」と言う男を無視しては「自分の中の碇シンジ」が
ケリを付ける事は出来ないと言う事か・・・

「中身が最後まで空洞の侭」終わったゲンドウ=補完計画・・・綾波レイは、そのラインの
上に存在するキャラクターだった。シンジが彼女の方を向くと言う事は、即ちその背後に
ゲンドウと言う存在を認識している事になる。その視線はやがて「補完計画」そのものに
辿り着く事になる・・・筈である。そうして始めてシンジは「自分をさいなんでいるものが
何か」理解する筈だったのだろう。

彼女を見ると言う事が「ゲンドウと言うものを認識し、何ら彼の形でそれを克服する」事に
繋がっていく・・・レイは知っている「筈」だったのだ。その胸中に在ったかもしれない絶望や
理想の姿を。(本来ならば、それを超えた所に辿り着く事で始めて「自分なりの答えを出す」・・・
そこに彼女が居る、と言う事だったのだろう)

(余談ではあるが・・・「青の六号」におけるゾーンダイク教授の「人類根絶」と言う思想とそれに
感じるものをもちながらそれに抗う事に成るのであろう主人公・速水鉄を見て、改めてそれを思い出した
訳だ。ゾーンダイクの絶望と憎悪の様な明確なものがゲンドウの中に在って始めて、それを捉える事が
出来たのだと思うが・・・)

それはある意味「種」を肯定する作業でもある。自分の中に「親」を見出す事、それを超える事・・・
生命の連鎖を認める作業。それを終えた時、レイは既に「母」のイメージを離れて「女」として其処に
居た筈だったのだと思う。解り難いかな?

しかし、ゲンドウに明確な実態が無い以上、彼女もまたその輪郭はおぼろげなものになっていく。
「あのゲンドウが育てたのだから」と言う指摘は正に、元々は「あの男が育て、その影響を受けたからこそ
彼女はそういう娘なのだ」と言う事を伝える為のものだったのだろうが。

否定するせよ、其処には「彼が受け継がなければならない何か」が無ければならなかったのだ。

これで筋は通らないか?

しかして・・・結局ゲンドウは「ハリボテ」でレイの魂は既に其処に無く、通過儀礼を
見失ったシンジは彼と同じく「大人になれない」アスカと泥仕合を繰り広げる顛末に・・・

まぁ、結局は庵野秀明自身の内面はそうだった・・・退治すべき龍そのものが彼には失われて
いたのだから。「大人にはなれないかも知れないが、それでも生きてはいけるさ」・・・
それを精一杯の自己肯定と取る事も出来るけれど。

結局ゲンドウは「父親にはなれない彼自身」の姿なのだろうと、庵野と親しい同人作家
野火ノビタ女史はエッセイの中で看破している。そして、シンジもまた・・・

まぁ、本編解釈はこんなものだと思う。が・・・

ここから先は「人事ではない」・・・

ジェネラティビティ・クライシスと言うのは結局、他ならぬ自分自身の
抱えている問題なのだから。

続く?


【名  前】鯖@まともでない?誰が?
【タイトル】追記。
  11/21 13:00
Mail: hemmi6@land.hokuriku.or.jp
URL:
【メッセージ】
ひれ伏すしかないほど美しい心、ですか。

それを常に眺めている事が出来れば、ちっとは満たされるんでしょうな・・・
しかし、それが存在しつづけるにはこの娑婆は余りに汚い。

美しいものは直ぐに摘み取りたがる阿呆が多いから。
それは永遠では有り得ない。

だから・・・

ちっ(暗いぞ)


【名  前】鯖@まともでない?誰が?
【タイトル】自覚症状無し(爆)
  11/21 12:20
Mail: hemmi6@land.hokuriku.or.jp
URL:
【メッセージ】
俺を変だと言うなら、それは世間の方が間違っているのだ!

・・・という奴ですから、あたしは♪自己中が服を着て歩いているようなもの。

周りの人間が文句や悪口を言うのは当たり前。言われないような奴はそれこそ
「死体」くらいのものだ・・・気にしていたら「生きては行けない」。

だから、邪魔な奴は排除♪それが悪いとは思わない。

人は「性格破産者」とも言いますが(笑)でもあたしにとっては
「それが自然だ」。

まぁ、世界が広くなると同時に「相手を邪魔にせずにすむ方法」は
少しづづ覚えていくものです。「丸くなったね」?「明るくなった」?
「昔は陰気で無愛想な奴だと思っていたけど、随分社交的になったじゃ
ないか・・・」???解ってないね(笑)

古い付き合いの奴等ならこういう。

「あいつは何も変わっちゃいない。まったく困った野郎だ・・・」

人生、「最後まで生きて立っていた奴が勝ち」なのよん♪
些細な有象無象に囚われるべからず。

はむ。


【名  前】けんけんZ
【タイトル】単に鬱期なだけ
  11/21 02:11
Mail: ken-kenz@kk.iij4u.or.jp
URL: http://www.kk.iij4u.or.jp/~ken-kenz/kurige/
【メッセージ】
 ここ最近の自分の書きこみを読み返すと、まるで常に額に深く縦皺を刻んで人生を生きて
いるようだけれどそうでは無い。
 単に鬱期に入っているだけ(^^;
 躁鬱の循環は大体自分でカウントできるけれど、鬱期の入り始めというのが一番厄介。
 一度底まで落ち込んでしまえば、鬱の底と言うのは躁の頂点よりもはるかに安定している
ので安全と言う見方も有る。
 だが鬱の入り始めは唐突にやってくるので、周囲は落差に戸惑うらしい。

 だが個人的には躁の頂点のほうが怖い。
 後先考えないで無駄な買い物をしてしまうのはたいていこの時(笑)

 鬱期にはシリアス物の心象描写で筆が乗る。
 躁期にはコメディタッチの情景描写やセリフのテンポがいい。

 逆のときに逆のものを書こうと思と才能の無さに落胆するだけと分かっているので、最近
は書ける時期まで製作中の作品を寝かせておく事を覚えた(笑)
 

 T.OKAさんがまともに見えると言うのはこの掲示板の問題点では?(笑)
 奥さんの言葉を借りるまでも無くT.OKAさんも世間一般からは特殊な方面にずれてい
る気がする(爆)
 ま、おいらと砂漠谷さんとの三人で比べたら一番まとだと言う事に異論は無いけど(^^;
 

BLEADさんへ
RE:諸行は無常>

> けんけんZさんと同じ様なことは高校時代辺りに結構考えていたような覚えがある
>(中略失礼)
> 違いは俺にとって生は苦痛ではない、ただ退屈なだけだった…という所だろう。

 考え始めたのは中学の頃。
 退屈だったのは多分同じ(^^;
 そして、退屈が苦痛になるのに時間はかからなかった(笑)

> ある人が俺にこういった「人生ってのは楽しむ為にある」と。
>(中略失礼)
> その人はこうも言った「楽しみの為なら、究極…人殺しも俺は肯定するよ」
> 全く異質だった。

 私も同じ事を人に言われて目が醒めた(笑)

「僕はここに居ても良いんだ」(爆)

 ちなみに言ってくれたのは姉上。
 彼女には多分一生頭が上がらない(^^;<これまでの一生も上がった試しが無い(笑)

 究極人殺しを肯定するかどうかは私にとっては微妙な問題。
 やはり、他者の人生を左右する権利があるかどうかという部分が引っかかる。
 だが楽しむための自殺だったら間違いなく肯定する。

 自殺未遂の話しはすると長い話しなのでしない(笑)
 要は下手糞だったおかげで生きている(爆)
 まだ、失敗しておいて良かったかどうかの判断はつかない(-_-;)
 多分死ぬ瞬間に人生走馬灯状態でトータルで考えるしかないんだろう。
 願わくば笑って死ねる人生を送りたい。
 七割がた無理とは思っているけど(笑)

> とりあえず、生きている。
> だから、楽しむことを探している。
> その程度だろう。

 大体同じ(^^;
 そう思えるようになったのはカミさんのおかげだと思っている。
 単純に(頭が悪いと言う意味では無く)前向きな人間が身近に居ると言うのは力強い。
 なんと言うか、生命力(体力ではなく、精神力)は伝播するらしく、細かい事についつい
後ろ向きに落ち込んでいく自分にもパワーが伝わってくる。

 余計なお世話かとは思うがBLEADさんが今後そう言った前向きの影響をふんだんに与えてく
れる人物と幸せな出会いをしてくれる事を願う。
 恋愛は人生におけるエポック。
 パラダイムシフトを経験するとすればその時では無いだろうか。
 人生観が変わるような出会いと言うのは気が付くと恋に落ちていると言うパターンが有る(笑)

 だが相手の有る事なので常に良い結果は望めない。
 勝つ事も有れば負ける事も有る<なにがいな(笑)

 最後に

「自分が何をやっても世界は変わらない」

 これは一面真実のようだが実は違うのでは?
 世界の姿を変える事は出来なくとも、世界を認識する自分の魂は変革が可能。
 そして、あなたにとっての「世界」はあなたの「認識」が形作っている。
 自分が変われば世界もまた変わるのだ。

 良い人生を(^_^)/~<おまえが言うな(笑)

P・S 余計なお世話第2弾(^^;
    HBの学級文庫で連載中の「すぎゆく夏」
    BLEADさんのような(つまり自分に良く似た)パーソナリティーを持つ読者を想定し
   て書いてます。
    機会が有れば読んでやって下さいまし。
    BLEADさんのツボに近ければ幸いですm(_ _)m
    ↓学級文庫
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yoito/gakyu01.htm
 

砂漠谷さん>

>例えば「こんな感じ」

 そういうのは言った人が書くって決まりなんじゃないんですか?(笑)
 チャットでのお仕置きもまだ書いて無いようだし<鬼(爆)
 

 健康的に美しい女性と言うのはやはり「目に毒」なのです(笑)
 どうせ手に入らない「魅力」というのは、諦めきれなければ殺意に昇華する事すらありえる。

 それが物であれば「盗む」と言う行為がそれにあたるかと思うが、人の魂であればそうは
いかない。
 単に身体だけが疎ましいほどに美しければ「強姦」と言う手があるだろうが、その心が美
しければ、それはもうひれ伏すか殺すか<極論(笑)
 

T.OKA@木枯らし紋次郎さん(笑)>

>「魍魎の匣」の久保になれたでしょうに・・・多分(嘘)。

 京極でしたっけ?
 読まなきゃと思いつつ手が出て無い作家の一人なんで砂(^^;
 出来ればこのエヴァ風に京極もランキングして欲しい(笑)


【名  前】Aoi Ryu
【タイトル】スーパーシンジと言えば。
  11/21 01:02
Mail: aoiryu@aoiryu.net
URL: http://www.aoiryu.net/
【メッセージ】
 まゆ(お約束)。

 ウチの相互リンク先でもある「猫柳亭<裏>通り」の『天と地のは
ざまで』のシンジもそんな感じです。ウチの投稿作家さんの紹介で、
相互リンク張るときに拝読させていただいたのですが、好きな分野を
書いているためか、なかなか良い感じでした。

 http://www.os.rim.or.jp/~layz/dark.html
 

 あと、これは全然関係ないのだけれども、「アスカ☆パラダイス」
に投稿されている瀬戸来海さんは最近注目の作家さんです。

 息の短い文体で、テンポよく語られる物語にあっという間に引き込
まれてしまいました。T.OKAさんはもちろん、皆様にもおすすめでき
ますです。

 #本質的に、作家肌の方みたいですね。FF/SS出身ではなさそう。

 ・・・ではでは。


【名  前】BLEAD
【タイトル】諸行は無常
  11/21 00:30
Mail: blead@fat.coara.or.jp
URL: http://www.coara.or.jp/~blead/
【メッセージ】
 虚無主義者とニヒリスト、T.OKAさんが色んな意味で一番「まとも」のようだ。
 けんけんZさんと同じ様なことは高校時代辺りに結構考えていたような覚えがある、三流大
学に逃げて来て、謎のサークル(活動内容は? と同じ学科の奴に聞かれてもあまり明確な答
えを出せない)に入り、KAZUさんを含む何人かと知り合い…他人から見て少しだけまとも
にはなったらしいが。
 違いは俺にとって生は苦痛ではない、ただ退屈なだけだった…という所だろう。
 今のガキどもが粋がる理由に似ている、根元は同じなのだろう…閉塞感だ。
 情報は中途半端に与えられる、機会も当分に与えられている様に見える…だがそれが無条件
で無いことに少し苛立つ、目の前に欲する物がある、でも手が届かない…そんな焦燥感も手伝
う「自分が何をやっても世界は変わらない」変な無力感。
 なんとなく総てが馬鹿らしくなって、代わりに退屈する。
 今は少し…愉快になった。
 要因は幾つかある、大学に入ってから出来た友人達…新井素子は「大学へ人に会いに行くん
です」とインタビューで答えたらしい、その言葉が骨身に染みる。
 ある人が俺にこういった「人生ってのは楽しむ為にある」と。
 俺は産まれたからただ生きているだけだった、仕方なくでないのが唯一の救いだったが…似
たようなものだった、グリフィスから軽蔑されそうだが…他人に追従するよりは、一人で孤独
になることを選んだ。
 その人はこうも言った「楽しみの為なら、究極…人殺しも俺は肯定するよ」
 全く異質だった。
 俺の基本思考は「他人に迷惑かけねば…」というのに凄く近かった、どちらかと言えば一人
で滅んでいくのを望むタイプだった。
 新鮮だった。
 エヴァの最終話も結構来た。
 これに関してはごちゃごちゃ書いてもアレなのでパスするが、要因の一つだった。
 それでも、やっぱり未来を気にすることは無かった。
 過去と現在は俺にはあったが、地続きの筈の未来はなかった。
「40代半ばで死ぬだろう」
 常々そう呟いていた。
 何かに執着がある訳ではない、だが別段今は死にたいとも思わない。というか死ぬこと自体
は怖い…はっきり言って怖い。
 死への恐怖はある、その後自分が…ひいては今この世界を認識している自身の意識がどうな
るか? という生者には答えられない疑問が死への恐怖そのものだ。
 だから、今は死なない。
 だが無駄に生きているつもりもやはりない。
 矛盾している様な気がする。
 とりあえずは楽しむ事を適当に探しながら生きている。
 とりあえず、生きている。
 だから、楽しむことを探している。
 その程度だろう。

 楽しさを糧に生きられるなら…それは俺にとって最上の人生だろう。
 多分。

 エヴァへの執着が鯖さんに比べて凄く軽い理由が少し判った。
 鯖さんやけんけんZさん、T.OKAさんの執着は過去と現在の自分自身にあるんじゃ無いだろ
うか? 女性関連だ。
 だからキャラに対してあれほどの思い入れがある。
 そして、それが虚構とオーバーラップしている。
 だからあれ程になれる。
 俺にはそれがない、たったそれだけだった。

T.OKAさん
>ふぉーちゅんです。GetRightは使わずに、C&P入力しています。
>でも、止まったりするんです。

 おとなしくGetRightを使って下さい。
 理由はフランソワさんが既にかいておられますんで。

>【番外】
>「Persona」(Encyclopaedica Frankena)
> しんちゃんは情けない寝取られ男ですが、「俺」がスーパーなので(笑)。

 ?
 そんなにスーパーな感じはしないですが…
 単に金持ってるだけでは?
 妙に金遣いにこなれてるのはMEGURUさんの感覚故だろうし…

フランソワさん
>お兄様は4メガ落とすのに11回リジュームが必要な事があったと言っていましたわ。

 一回5MB落とすのに100回以上レジュームかけた覚えがあります(笑)
 学校でやってたんですが、思わずそこに居た京極堂テイシュウに嬉々として報告したら
「お前は暇人か」
 と言われてしまった、確かに(笑)

あむ。


【名  前】鯖@原案
【タイトル】例えば「こんな感じ」のプロット。
  11/20 23:48
Mail: hemmi6@land.hokuriku.or.jp
URL:
【メッセージ】
食傷気味>T.OKAさん

食傷ではないが(まだまだ既製スタイルでもやれる筈)・・・
自分のイメージとしてはこんなのが見てみたい。

(AO6の影響もあるか?)

例えば・・・

一人都会でささやかな夢を追う内に少しずつ「人間の愚かさ」に耐えられなくなって来た、
人付き合いの苦手な若いカメラマンの所に、ある地方の山中深く・原生林に現れる
と言う「幻の希少動物」の特集記事取材の話が転がり込む。

そして、その地方に伝わる「美しい女の姿をとる白い神獣」の伝承・・・

気乗りしないまま背に腹は変えられず引き受け、現場深く分け入った彼の眼前を
横切った、白く美しい影・・・その瞬間、それに魂を奪われる男。夢中でシャッターを
切る・・・

「なんだったんだろう、あれは・・・」

淡雪よりも白く過る、深紅の、血の色の瞳・・・

それが脳裏から離れない。胸の内深く何かを奪われてしまった様な、
しかし、今まで味わった事の無い、この体の奥から沸き上がるものは何だ?

二度と現れぬかも知れぬそれを追いつづける事に取り付かれる男。

・・・何処を見ているの? ・・・わたしは、ここよ・・・あなたは、誰?・・・

遠く微かに響くそれは、幻聴か・・・やがて、それに心を奪われたが故に
破綻していく街での生活。色褪せて見えるそれら。捨てていく。仕事も、
女も、その他の何もかも。それら全ての空疎さに気づいてしまう。もう、
後戻りは出来ない・・・

ひたすら山中でその姿を追って・・・

何処がEVAFFだ?御尤も。しかし・・・ライブ感覚の気分で行けば、
やはりこういうのも見たい。誰か書かないかな?

まう。


【名  前】鯖@まう。
【タイトル】うむ。
  11/20 21:15
Mail: hemmi6@land.hokuriku.or.jp
URL:
【メッセージ】
立ち居振舞いそのものが健康的で美しい・・・

それは余りに「うとましい」。一片の影すらなく、かといってそれは
真白ではない。深みをもたず表面を漂うだけの軽薄な陽気には、何の
魅力も感じはしない。

もしそれが真に穏やかな調和をもって存在するならば、それは又心を
和ませてくれるものだ。しかし、それが欲しいとは思わない。

価値はある。確かにね・・・

しかし、あの深い闇の誘惑に比べれば、それらは余りに穏やかすぎる。

張り詰めた細い糸、汗に混じるアドレナリンの匂い・・・血。
叫びと憎悪、怨嗟と恐怖。それらを身に浴びるあの充実に比べれば・・・

未だ、他に「生きている意味」を知る術をもたない。

その深き闇に勝る喜びなど、所詮ヒトには無縁のものなのではないのか。
何故なら、人は既に神によって呪われた身なれば・・・

まうい。(?)


【名  前】鯖@まう。
【タイトル】絶望の定義(?)
  11/20 20:52
Mail: hemmi6@land.hokuriku.or.jp
URL:
【メッセージ】
ううむ、「若くて綺麗なねーちゃんが憎い」・・・

所詮フェイクだ・・・演出に過ぎない。其処から一切の装飾を
取り去った後に残るものを見ろ。無惨な残骸・・・違うか?

本当に美しいものなどそうは在りはしない。

そんな事をつい考える(苦笑)・・・刹那的に望むならそれも良い。
だが、所詮は幻。酔いはそう長くは続かない・・・後に残るのは、
どうしようもない空しさと焦燥。

そんな事を感じるのは何故なんだろう・・・

そこには結局求めるものなどありはしないから。

なんてね(苦笑)

健康な美ですか・・・それは実感湧かんなぁ(汗)

むしろ・・・「昔は無価値だと思っていた若さも、見様によっては
ちったぁ美しい」と言うのはささやかながら気休めになる。
この世界には結局価値のあるものなどありはしない、と言うのが
絶望の根元なのだから。しかし・・・それすら「天然の産物は良い・
しかし、対価を贖うほどのものとは思えない」と言うだけの話。

願わくば彼女達にささやかな幸福を。所詮は他人事だが。
あたしには無縁の有情、住む世界の違う生き物に過ぎないから・・・
ガラス越しの熱帯魚の美しさは、心は和ませても渇望とは無縁だ。

そんなもので生きている意味を味わえるなら、「飢える」事はなかったのにね・・・

はぁ・・・


【名  前】二等兵。演習場見回りのため、移動中
【タイトル】re:(1)がっつんといわれちゃったよ。くりきんとんに。
  11/20 20:14
Mail: VZF10347@niftyserve.or.jp
URL:
【メッセージ】
>演習場整備だ、ほえほえ。で、見回りだ。鹿が冬で食べ物探しにすそ野へ降りてきている。母娘の鹿と出会う。迫撃砲の射撃陣地にも近づいてくるよ時々。で、猪も出没しているので、捕獲して、普通科の突撃の先陣を切らせようとする一案も浮上(おいおい?)している一部でね。ほえ。

>でも、はんたー(ちゃんす・ごーるでんはんまーじゃない)が、散弾銃もって、演習場に入ってくるからたまらない。隊員は、演習しているし、現地住民、アウトドア愛好家が多数演習場に出入りしているしな。事故が起こらないよう色々注意はしているけど、力不足は否めない。ほえ。

>伊東に、新しいどーる・みゅじあむが今日完成したそうだ。この連休中に足を延ばそうと想う二等兵であります。潜入報告は事後別示とするでやんす。ほえほえ。


【名  前】鯖@まう。
【タイトル】ふっ、甘いな・・・♪
  11/20 17:43
Mail: hemmi6@land.hokuriku.or.jp
URL:
【メッセージ】
戦闘能力における最強のすーぱー、とあたしが認めているのは・・・

「EVANGELION SIN」 at (めぞん・・・何号室だったっけ? 爆)

の通称「ティンダロス・ハウンド」・・・少年傭兵「SIN」こと碇シンジ君ですな♪
何せ十歳の時に一人で一個師団消滅させている(汗)

幼児期に誘拐されて行方不明になっていた彼は桁外れの格闘技の使い手で
非情なプロフェッショナル。血まみれの闇の世界にあえて我が道を行く・・・

あの「レイの結婚」シリーズの碇マモル君の向うを張ったキャラクター
だけに果てしなく硬派・・・知る限りでは本編からもっとも遠い性格。

登場時には鉄壁のガードをくぐりNERV本部に侵入、警備部をけむに巻き、
「碇ゲンドウは何処に居る!」・・・リツコを人質にゲンドウ抹殺を図る。

目的はネルフの解体。理由は「レイを解放する」それだけの為に・・・
(死んだ恋人=マナの面影を彼女に見る、と言う設定が又・・・)

荒唐無稽と言ってしまえばそれまでながら、「男はタフでハードでなければ
ならない」と言う作者タカ氏の徹底したポリシーが感じられて良。

無論あたしも「女垂らし」や「腐れ軟弱野郎」よりはその方がずっと好きねん♪

「1999」はファン。「2YEARS AFTER」では綾波光さんから銃器考証の
お話まで頂いた♪(マニアックすぎる設定に光さんが引いてしまわれて没 汗)

いーんですよ。「ストイシズム」が感じられれば。男は「自分に厳しく」ないとね。

まう。


【名  前】T.OKA
【タイトル】スーパーなしんちゃん達・・・
  11/20 16:45
Mail: t-okazak@tkb.att.ne.jp
URL: http://member.nifty.ne.jp/t-okazak/evarvwtp.htm
【メッセージ】
>例えば「バスケ等のスポーツに長けたシンジ」は自分の感覚から行けば
>やっぱり駄目だ、錬ゲンの様に「運動会に出るのが嫌で雨降りを願う」様な
>奴でなければならない。無論もてるような奴は論外(笑)クラスの少女達に
>話の肴として馬鹿にされるような恥者でなければ。

「新世紀戦隊エヴァリオン」(Genesis Q')
 オープニングが、鯖さんご所望のしんちゃんです。
途中でスーパーに成長してしまいますが・・・
 

【突発企画】・・・

 ところで、この発言を機に私の好き嫌い無関係に、絵に描いたようなスーパーな
しんちゃんが出てくる作品を、思いつくままにピックアップしてみました。

 これらを鯖さんに読んで貰って、のたうち回って貰いましょう(ニヤリ)。
(これは、鯖さんへの嫌がらせであって、「作品」を貶めるつもりは一切ないので、
 ご理解いただけるとありがたいです。)

「a guardian angel」(会員制EVAルーム)
 言わずと知れた名作「補完物語@シンジ」でエヴァに取り込まれてスーパーになった
しんちゃんが過去に飛んで大活躍します。

「ルフラン」(Holy Beast)
 EOEの後、鹿児島で東方先生(嘘)に鍛えて貰いスーパーになっています。

「EVANGELION1999」(楽描工廠)
 らぶらぶしんちゃんを合い言葉に、際限なく優しく、巨大超能力のあるしんちゃんが
アスカ様私情主義者の私が思わず転びかけたレイと、別設定の世界で頑張っています。

「はじまりはもう一度」(進入禁止)
 使徒戦終了後久しぶりに日本に帰ってきた、記憶喪失、バスケの名手、成績優秀の
シンちゃんが完璧なアスカちゃんと・・・という学園ラブコメ・ゴロゴロ間違い無しの
良いところで止まってしまったあの名作。

「大学生シンジの戦い」(Kano's Home Page)
 絵に描いたような好青年&スーパーな大学生しんちゃんは、レイにもアスカにも
マナ&マユミ&マヤにも、もてもてです。

「2・YEARS・AFTER」(めぞん107)
 使徒戦終了後、碇家の資産を継ぎ、特殊訓練もこなし、大富豪なレイたんらぶらぶな
しんちゃんが、裏では暗い闘いを続けています。

「Bridge第一部−魂の架け橋−」(ばーやんの小説の部屋)
 ミサトともアスカとも同居しながら、レイちゃん一筋なキムタクなしんちゃん大活躍。

「ツーリングエピソード」(Garage Cafe)
 スーパーって程でもないけれど、もてもてのしんちゃんがバイクで大活躍。

「終末を導くもの」(Site-UJI)
 ナンパって感じではないけれど、いろいろかなりスーパーなしんちゃんが裏で大活躍。

「アンダンテ・カンタービレ」(おじさんだってエヴァンゲリオン)
 エヴァFFに分類して良いのか悩んで保留していますが、シンちゃんはスーパー。

【番外】
「Persona」(Encyclopaedica Frankena)
 しんちゃんは情けない寝取られ男ですが、「俺」がスーパーなので(笑)。
(この作品の見所は、りっちゃんです。私にとって今のところ・・・)

 でも、こうして見ると案外思ったよりも少ないですね。
 やっぱり、段々と成長させるというか、成長の過程を描く作品の方が多いからかな?
 勿論、しんちゃんをスーパーに成長させずに、情けないまんまで、アスカやレイに
モテモテって作品(ラブコメ&ギャグの基本か?)だってありますし・・・

それでは。


【名  前】T.OKA
【タイトル】木枯らしに抱かれて
  11/20 11:56
Mail: t-okazak@tkb.att.ne.jp
URL: http://member.nifty.ne.jp/t-okazak/evarvwtp.htm
【メッセージ】
 出会いは、風の中・・・ってな感じで、ここでも子猫でも、私につられて木枯らし吹かす人が
後を絶たない。・・・良きかな、良きかな。・・・これこそオヤジ道(嘘)

★けんけんZさんへ
>セピア・・・って言っても解かる人少ないんじゃないか?(^^;

 14歳の頃の思い出の色・・・ですか?(・・・ク、臭すぎる(汗))

> それより後学のために男子高校の性活と言うのを告白していただきましょう(爆)

 平日暇人会で、うらかみさんに根掘り葉掘り聞かれてしまいました。
 そんなわけで、既に、綺麗さっぱり吐いております。

> 矛盾と言えばもう一つ。
> 若くて綺麗なネーちゃんが、なにより一番憎らしい。

> その気も無いのに色気と媚びを振りまいて。
> 男の欲をそそる事でだけ己の価値を自覚するやうな。
> そうでなくとも。
> 自然な立ち振る舞いだけで健康的な美を振りまく、祝福された人々も。

> なにより彼女らが憎らしい。
> 永遠に、全てが手に入る事はありえないのに、手に入れたいと切に思わせるあれらの存在が
>疎ましく憎い。

 おぉ〜。キテますね。イっちゃってますね。吹っ切れていますね(笑)。
 もし、これで例の14歳の彼女との事が無かったり、今のカミさんに出会わなかったりしたてら、
・・・けんけんZさんは「魍魎の匣」の久保になれたでしょうに・・・多分(嘘)。

★鯖さん
>自信・・・「地下で発生した岩石等の破壊によって弾性波が伝播する現象」

・・・何か、胸がほんわか暖かくなったような・・・(笑)

>「何ちゃらちゃらしとんじゃ、わりゃあ!」と体育会系モードに突入
>しそう(汗)なぜかしらん?ひがみ?

 十中八九(笑)。

> ああ、「スタイルの基準を自分以外に置く」奴が嫌いなんだ。(納得)
>小手先で勝負してんじゃねー!ってかんじ。
>(中略)
>へぇ、T.OKAさんて結構「硬派」だと思っていたに・・・(意外)

 そういう点では、私は九州だったから幸せだったかも・・・
 当時でも、割と「もてる」ということと「硬派」でであることがそんなに離れて
いませんでしたし・・・。(博多ッ子純情!参照)

「私、ちゃらちゃらした男の子って嫌い!」
 とまともな女の子なら、そう言うのが当たり前の環境。
 そんな状況での「もてたい」だから・・・
 自分の好きなタイプの女の子に「もてる」ためには、むしろ「硬派」を目指すわけ。

 そうなると、ポイントは、如何に「もてる硬派」になるか? になります。
(#当時の東京の女の子や、今のコギャルとは、全然違う感覚なんでは?)
 

 それに、青春の妄想を爆発させることととも、硬派は両立するんでは無いでしょうか?
 だって、私の14歳と言えば・・・、何やら自分にやたらと不安を覚えて、

・背筋を伸ばして「葉隠れ」を読んて、「武士道とは死ぬことと見つけたり」と口走ったり、
・「鈴木大拙全集」を読んで不立文字とか呟きながら、畳の上で我流の結跏趺坐組んだり、
・体を鍛えるとか言って、バスケの部活で毎日2時間練習している上に、朝5時に起きて、
 近くのグリーンベルト走ったり(断続的三日坊主だったけど)、毎日夜遅く、腕立てを
 20回、腹筋50回を2セットしたり、
・(たまに、かなり真面目に勉強したり)

したその直後に

・男の付き合いと称して、寮を抜け出し、友達の下宿で紙麻雀を徹夜したり、
・女性心理の研究とか言って、友人の少女漫画の蔵書を読み漁ったり、
・先輩から貰った○ロ本を有効活用したり、

していましたから・・・

 友人も大体そんな感じでしたし・・・。
 今思えば、皆、お山の大将気分でうちの学校にきたのに、なかなかそれが思い通りに
行かず、丁度、TV本編後半のアスカの精神状態に近かったかな〜?
 と思います。(年も、丁度その頃だし、親元も離れているし・・・)

 皆、それぞれにそれまでは根拠を持って「プライド」なり、「自信」なりを培ってきた。
 ところが、ほとんどの人はその根拠がうちの学校に来て、根底から崩されてしまうわけ
ですから・・・。(皆がどんなに頑張ったって、「一番」は一人しかなれないから。)
 だから、多分、皆、不安で不安で仕方が無かったのでしょう。

 ただ、それでも、皆、必死に足掻いていました。
 自分の根拠の無い「自信」を裏付けてくれる何かを求めて、あれやこれやと手を出して。
 或いは、「一番」でない自分にいろいろ折り合いをつけようとして・・・。

 だから、余計にあのTV後編の壊れたアスカが、一歩間違えばの自分だった気がして、
許せないと思いつつも、そうなっても仕方ないと思ったり・・・
 そんな足掻きさえしないTV後編&E0Eのあの甘ったれた感じのシンジが、
価値観が相容れなくて、とてつもなく苦手です。(あんなの居たら、虐めてたかも?)

>例えば「バスケ等のスポーツに長けたシンジ」は自分の感覚から行けば
>やっぱり駄目だ、錬ゲンの様に「運動会に出るのが嫌で雨降りを願う」様な
>奴でなければならない。無論もてるような奴は論外(笑)クラスの少女達に
>話の肴として馬鹿にされるような恥者でなければ。

 ・・・鯖さんに、嫌われるわけだ(笑)・・・。

★umaさんへ
>そ〜言や何故にゲンドウ殿はレイ殿を中学校に通わせたりしたのじゃろう。
>(中略)
>・レイ殿に対しても逃げが入ってネルフ内でずっと顔突き合わせてるのがしんどかった

 これに一票。(そういう問題ではない(笑)。)

>アスカ殿似の人と結婚してる人が一人

 あんまり言わないで・・・(汗)。経歴と性格だけ・・・
 ビジュアル的にはかけ離れているので・・・

★Bleadさんへ
 ふぉーちゅんです。GetRightは使わずに、C&P入力しています。
 でも、止まったりするんです。

それでは。


【名  前】鯖@まう。
【タイトル】多分・・・
  11/20 11:25
Mail: hemmi6@land.hokuriku.or.jp
URL:
【メッセージ】
あたしは一生「誰かと生きる」事はないだろう。

絶望が拭えぬ内は、「共に生きる」事は誰かを巻込む事になる。
「社会への復讐」が結局の所望みの様な奴が、そんな資格を持っている
とは思えないから・・・

堕ちるならば、それは一人でなければならない。
温もりはためらいを生む、「牙を錆付かせる」・・・

それはあたしにとっては「死ぬ事と同じ」。
牙を抜かれた自分など何の価値が在る?

「怨念」をレゾンデートルに生きている奴が・・・

誰かに縋る位なら、さっさと灰になってしまおう・・・
それがあたしの本性です(苦笑)

全く歪んでる。


【名  前】けんけんZ
【タイトル】とっくにイカレちゃってるんですよ(^^;
  11/20 08:17
Mail: ken-kenz@kk.iij4u.or.jp
URL: http://www.kk.iij4u.or.jp/~ken-kenz/kurige/
【メッセージ】
 この件に関しては自信が有ります(爆)

砂漠谷さん>

>けんけんさんが前に「終末の日を夢見る」的待望論を語られたっけ。
>でも「本気じゃ無い」でしょ(笑)

「終末」世界が真に滅びる時。
 私が認識しているから世界と言うのがあるんですな(私から見て)。
 私が死んだら世界は消える。
 自分が死んだ後の事まで知ったこっちゃ無い。

 死は永遠の解放。
 甘美な誘惑。
 危険な罠。

「生と死は等価値なんだよ、僕にとってはね」とカヲルは独白しましたが。
 私にとって生は苦しみ、死は救い。

 破壊衝動は自殺願望の裏返し。
 世界の滅びを夢見る者は単に自らの破滅を待ち望んでいるだけなのです。

>所帯もってる人がそれ言ったら矛盾ですぜ?(笑)

 矛盾してはおりません。
 私はカミさん「を」幸せにしている気は有りません。
 そのままでは生きにくい世の中での救いを求めてすがっているに過ぎない。

 彼女は私を現世に繋ぎ止めるアンカーのようなもんでしょう。
 無ければ夜の海で舵を無くした船のように、どこへ漂うやら。

 人生が苦痛であるのは仕方の無い事。
 少しでも「まし」な人生のほうがありがたいと言うだけ。

 それでも世界は私にとって生きにくい。

 矛盾と言えばもう一つ。
 若くて綺麗なネーちゃんが、なにより一番憎らしい。

 その気も無いのに色気と媚びを振りまいて。
 男の欲をそそる事でだけ己の価値を自覚するやうな。
 そうでなくとも。
 自然な立ち振る舞いだけで健康的な美を振りまく、祝福された人々も。

 なにより彼女らが憎らしい。
 永遠に、全てが手に入る事はありえないのに、手に入れたいと切に思わせるあれらの存在が
疎ましく憎い。

 この面でもカミさんは安全弁のやうなモノ。

「おいらにゃアイツが居るから」

 と世の中に見切りをつける。

 腹黒い、際限なく。
 全てが手に入らないのならば、世界など何の意味も無い。
 ただ手に入る範囲だけ。
 己の及ぶ範囲だけで諦めろと言うのならば、私は世界に復讐する。

 私のモノにならなかった世界を滅ぼす事で。
 すなわち己の破滅によって。

 世界のくびきから己の魂を解放しよう。
 認識ゼロの地点へ立ち戻ろう。
 苦痛から解放されよう。

 分析医の力を借りるまでも無く、私は社会と言うものに適応してはいない。
 と言うよりも、この狭い世界で問題無く生きていくためにはあまりにいびつな精神に育って
しまった失敗作と言えるだろう。
 なによりの不幸は己のその問題を深く自省した上で変えられないと感じている事。
 生きている限り、世界は私に挑戦しつづける。

 負けた時が死なのか。
 勝ちうる時が死なのか。
 それすらわからない。
 ただわかっているのは、もう先は長くないと言う事。
 将来の夢など語りつつ、絶対にそんな歳まで生きているはずがないと自覚する己。

 彼女は悲しむだろうか?
 否。
 これほどいびつな魂から、離れなければ安息は望めまい。

 所帯を持つ事と世界の終わりを待ち望む事は矛盾してはいない。私の中で。
 どちらも、弱すぎる己の魂が世界と言うものに押しつぶされてしまわぬように、少しでも長
くこの魂を生き長らえさせるために、現実と言うものと折り合いをつけるために。
 私が自ら生み出した、幻影の一事象に過ぎない。

 世界の破滅も、自らの終わりも、己を支えてくれる他者の存在も。
 全てはこの世に私を繋ぎとめる、それすらもくびきなのだ。

 死を、恐れない。
 死を、忘れない。

 死を、授けよ、神よ。

ばむー


【名  前】uma
【タイトル】さて寝るか
  11/20 03:18
Mail: uma_to_ami@sco.bekkoame.ne.jp
URL:
【メッセージ】
ちと遅い(そいえば学校の作文・感想文でも遅くて何時も残されてたの〜)が儂も書こ。

レイ殿篇
T.OKA殿の言わはるやうに少なくともヤシマ作戦時点では人形に近い面はあると思われ
る。
ただ、そのわりにはヤシマ以降の変化は急激であり、また「絆だから」等の
台詞も何処から発想すんねんちゅうとこもある。
その点でけんけんZの言わはるやうに自省内省しており、自分の命を捨てにかかって
おり、現実の中で楽しさを感じることを避けてるんではと思う。エヴァ世界で
レイ殿が世界や自分に執着してもかなえられる可能性はなさそうだし。

実際シンジ殿らとのつきあいで現実の中での楽しさとか感じ始めてたようだが、
やはりかなえられない。何せゼーレ・ネルフおまけに庵野殿の意志なれば。

そいえば「ありがと」とは言ったことは無かったレイ殿も「さよなら」「ごめんなさい」
は以前から使ってたやうだ。世界に対して引き気味な感じがするのう。
 

おそらくゲンドウ殿も道具として扱ったり、娘のように感じる部分もあったで徹し
きれないのじゃろう。リツコ殿も実験の対象としたり、嫉妬を感じたり、同情的な
面もあって徹しきれんのじゃろう。
おまけにリリスだのユイ殿だのの一部が入ってるやも知れなかったり、初代の記憶が
入ってるかも知れなかったりでこれらの要素もレイ殿の内面を掻き回すと思われる。
そいえば第一次起動試験のトラブルの際、何を考えて感情を乱したんじゃろ。

そんなこんなでレイ殿ももとより人形にゃなりきれんのやと思う。

ま〜ゲンドウ殿とリツコ殿と、あとスタッフぐらいは居たかもしれぬが・・
ケッタイな環境じゃけい、自我も理屈・論理で作るしか無えような。

斯様にややこしい状態にあると思われるレイ殿じゃが、後に人を気遣うと言った面も
見られる。えれえ底力じゃ。

ま〜そんなこんなで儂のレイ殿観は・・混ぜこぜだ(^^;。
 

そ〜言や何故にゲンドウ殿はレイ殿を中学校に通わせたりしたのじゃろう。
・一応親の情のやうな物もあった
・エヴァに乗せるとなると余りに常識を欠くのはまずかった
・エヴァに乗せるとなると多くの人に晒されることになるのでネルフ内に閉じ込めて
学校にも通わさぬでは人権上なんぼなんでも問題ありすぎと突っ込まれるので
・レイ殿に対しても逃げが入ってネルフ内でずっと顔突き合わせてるのがしんどかった
など色々考えられるが。
 
 

アスカ殿篇
トラウマを負い、それに対して足掻き、倒れると言ったイメージが強い。
何せ、エヴァじたい、後ろから見たに等しく、おまけに最初のエヴァページが
日アスなれば。
アスカ殿のキョウコ殿死亡以降14歳までは直接かかれぬが、親とはぎこちなく、
訓練、勉学に猛進し、加持殿には頼る面多し。
もろい面があったわけだが、補完計画(ゼーレ・庵野殿)からすれば、エヴァが全て、
エヴァを疑うと自我を維持しにくい、と言った性格のほうが都合が良いのだろう。
そんな風に育てられたとすればレイ殿とアスカ殿の生育環境はかなり似ている
のかもしれぬ。

少なくともシンジ殿の生育環境よりは似てそうだ。
 
 

シンジ殿篇
とりあえず、末期で考えるとして。
ホンマにレイ殿に母を見たりアスカ殿に己を見たりしとるのやら、なんかあんまり
そこまで突き詰めて考えてないような、それ以前に逃げてるような・・。

んでもって誰か僕にかまってよ、じゃから難儀なこっちゃのう。
 
 

●せつこ殿
> そもそもレイの場合もアスカの場合も、シンジ(なぞ)と生きるより、
>アスカ(レイ)が一人で自分の道を見つけて呑気に生きることのどこが
>不幸だ、ということなんですが。
ふみゅ、そらそうだ。ただ、本編となると「自分の道」「呑気」とかけ離れた世界
やからなあ。ていうかゼーレ・ネルフは「自分の道」「呑気」と言ったものを
無くして追いつめることで支配しとるような組織じゃからのう。陰惨なことだ。
ま〜初期の時点であればシンジ殿が呑気を持ち込んだりといったことが期待された
のかものう。

現状での貞本版や「七つ目玉」のシンジ殿は呑気を持ち込んでるような。庵野版は
ああだけど。
 
 

しかし、レイ殿似の人と付き合った方が二人、アスカ殿似の人と結婚してる人が一人、
すごいのう(^^)。
儂の場合、初恋も未だじゃし、友人もろくにいねえし。ガキの頃は(今でもそうだが)
変人で通ってて、活字とテレビを娯楽としていた。そんなだから、レイ殿は単に
気に入っただけだの。うむ、いわゆるオタクっちゅうかんじか。